共に生きる   H11.11 

 「仕事は親戚や知人に頼まない方がよい。」と云う方がおられます。人間関係がうまく行かずに友を失うからだそうです。
 仕事がうまく行かずに、もめる事を前提にされています。仕事に対する観点が異なり、そう云う人の仕事の結果に疑問を感じます。仕事を頼むにしても頼まれるにしても不安な事です。
 仕事は相手に効果をもたらす事が目的です。結果仕事をする人もその相手も、満足と喜び感謝が無ければ意味は有りません。基本的に、お互いに出来る事を供与しあって、人間の生活が成り立っているのです。
 社会制度や経済システム、貨幣システムが複雑に発展した現代でも、仕事の原点を間違えない様にしなければなりません。
発展の過程で制度上作られた仮想の、お金や会社、団体、組織の為に努力していないでしょうか?
 親戚や知人又初対面の人とかの区別ではなく、それぞれが自分の能力をもって、相手に実際に実質効果を出し、相手に喜ばれ、自分も嬉しく、やりがいを感じる事が大事です。
生活している事は、頼り頼られ共存共生してるのです。そして皆が幸福に生涯を過さねばなりません。
 お茶の心の「一期一会」の様に出会いを大切にして、気心を知り交流を深め、必要な能力(安心と喜び)をお互いに供与する事が生活の実ではないでしょうか。
 特に処方や結果が複雑で解りにくい建築家や医師、弁護士等のノウハウ業との関係は深い相互理解の基に、依頼者から絶対的信頼を受けなければ効果は少なくなります。
 建築は経済的負担も大きく、長く密接に使用して影響を強く受けますが、建築の機会は少なく未だ建築家の活用を知る人は少ない様です。

生活=遊び、勉強、つきあい、労働、趣味、娯楽、スポーツ、冠婚葬祭、旅行、喜怒哀楽、ひらめき、喧嘩、和解、相談・・・等、人の行動全て
能力=生活の中で自身に蓄積した、相手に喜ばれる力。
お金=能力の利用効率を良くする為に、満足と喜び感謝を一時保管するチケット。
会社=個人ではやり難い満足と喜びを供与したり、組織力で効率を上げる組織。

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