成 長   「干渉・影響・学習」(自由の基)    H11.1 

人は皆、自ら学習したり、他から影響を受けたり、人に干渉されたりして、個性ある個人に成長します。
 幼子が言葉を話すのは、「親からの教育か干渉か?又、幼児からの学習か?環境からの影響か?」そうした形態、ネーミングの問題でなく、幼児が言葉に不自由しない様にとの親心と、幼児の成長意欲の自然の成り行きです。
成長して言葉を理解し支障がなければよいのです。問題なく言葉は伝承されています。
 ところが、行儀作法の躾や、身だしなみ、社会感覚、経済感覚、仕事や人生観と、多義にわたり漠然とした事は、自我や感情が伝承の障害になることが多々あります。又さほど日常生活に不自由せず安閑と過していると、向上心が稀薄になります。自分の実力での生活ならまだしも、国家や社会、企業、家柄、保護者等の庇護の下なら、何時どの様になるか、心もとない事です。
 如何に成長するかは永遠の課題で、自分自身が自ら成長する事しかありえないのです。そして、人は集団で生活しています。自己の成長とあいまって、相互関係が円満で、愉快に生活し幸福感を持つ事 が大事です。
 身近な親兄弟から親戚、親友、仲間、仕事関係者、知人、見知らぬ人、団体まで相互関係は存在します。そうした関わりの中で、(比較、対立、同情、警戒、称賛、敬愛、等々、又干渉したりされる等)あらゆる事象に個人の成長の度合いが関係して、優劣が出来たり、理解や昇華に差を生じ、中には苦難を強いられる様な事も起こり得ます。
 自ら経験し、見識を持ち、関りがあり、自分を見出し、何かを感じています。誰々がそう言った、とか、時間が、金が、会社が、法律が、立場が、誰かのせいで云々、の様に、他からの要因を言訳に結果を出せない事では何ら意味はありません。そういった経過があっても、それをどうにか処理して、完結させるのが成人です。それが個人の生活の力です。特に職業の分野においては、他から頼られるのですから、すこぶる秀でた自分自身でなくてはなりません。

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