元気に自由人     H11.11 

 講演会で「マサイ族の男は1日30km歩きその日の糧を得、女は家事や育児をし、又布や日用品を作ります。とにかくよく運動をし、健康そのもので、よく食べ、陽気にはしゃぎ、生活習慣病は皆無でかなり長寿、10才は若く見える」とのお話を聞きました。元気に長生きし自由に自分の生活をエンジョイする。生き様の原点です。
 ところが、その原点の欲求の進化?で文化文明が発展?し、職業が細分化され、エネルギーの開発が進み、貨幣システムが複雑に迷彩され、庶民の欲望を煽動し、生活を数値であやつり、強さを求めた組織が考案され、法規で統制し、企業などの集団が個を牛耳り、進化し?成熟した?社会に甘んじる事でしあわせを感じてしまいそうです。
 そうした安易な幸福感の為に、莫大な無駄をし、その無駄を支えるのに常にアクセク稼ぎ、儲けを追い求め、自らの健康を犠牲にして、他人や他国の弱者を踏み台にしているのではないでしょうか。損をしない努力は当然ですが、儲ける努力をしてる事は、相手に損をさせる努力と同じです。個人では如何とも成し難い巨大な社会システムに呑み込まれ洗脳され原点を見失ってはいないでしょうか。

 原点に戻り、夫々が成すべき業をもって、他人に好感をもたらし、自分の存在意義の確立が出来たなら、生涯の幸福感に通じると思います。
 植物が地球に酸素を作り私達は生存しています。しかし夜と昼に酸素と炭酸ガスを双方作っているのです。何億年もかかってほんの少しの差で酸素を地球にもたらし、現在の動物を育んでいるのです。
 「足るを知り」自然体のなかで自由に活動し、さしたる抵抗も無く、それでいて重要な存在で有りたいと思います。

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