不 景 気       平成11.2 

景気不景気は誰かが操っている架空の状況であると思います。
実態は天職があるかどうか?衣食が足りているかどうか?気分爽快で生甲斐を感じてるかどうか?です。
基本的には自己の問題で、他人から頼られる何か(技能、感性、能力、知識、人格、体力等)を持ち合わせている。したがって、生存に要する衣食が足りる(他人に活かされる、他人にも頼れる)のです。そして、家族や、仲間、友に交わり健康的に愉しく生活する事が出来るのです。
 あとは自分自身の考えや、思い(悩み)をどの様にしているかの違いで幸福に思ったり、不幸に思ったり、景気不景気を感じているのです。ただ、人為的な社会環境やマスコミの影響等で、思いを操作されていても気が付かずに、時代のムードに流されて生活している人が多い様です。本当はどうなのか常に注意深く、自分自身の内でしっかり見据えて何事も対処すべきです。
 本来、社会も企業も国も何も与えてはくれません。自分が個々に、或いは社会や企業、団体等を介して、他人に何か出来るのです。社会や国、組織はそれを調整しているだけなのです。
 残念ながら、行き過ぎた調整や、偏った調整、権力や金の力による歪んだ調整も多く、その為にその傘下で影響を受ける人は必要以上の負担をしなければならないのも現実です。その上今や、そうした不必要な調整に時間を費やす事で、生計を立てたり、蓄財の手段としている人も社会的に組込まれています。本当は真価を生産しない無駄な事でも、それなりに、まことしやかに努力している人も沢山います。そうした無駄は、お金や数字の処理マジックで正当化され(不思議と無駄金も活力の内)、真価と遊離していても複雑なシステムの中で存続しています。その莫大な無駄を、国の内外を問わず、真価を生産している庶民が負担して、喘ぎながらそのシステムを支えています。そうした事で、圧迫感、不景気感を持っているのではないでしょうか。
 多くの日本人は今や世界一の裕福な生活をしています。しかるに不景気だ金がないと、汲々と生きている人が目立ちます。片や無駄の少ないシステムの中でシンプルな生活をして悠々と生きている人を他国に多く感じます。

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