明日へ  さらなる建築への思い

 自分の思いが、良いと思っていても「独りよがり」かもしれません、むしろ人間に「欲」がある限り、そうした事が多いと思います。
 ただ、自然界の次に人間の生活があるのです。ずっと後で考え出された、法律や政治、お金、物、道具、街、会社や組織、システムや慣習等、ほとんどの既存の現象は人の生活のために、いや、時には一部の人のために、希には邪悪なたくらみのために、ごく希には錯覚や間違いで造られたりしてきているのです。それはそれなりに機能してしまいますが本当に良いのでしょうか。 
 ほとんどの事は自分と関係なく過ぎて行ってしまいます。しかし良い社会をつねに目指すならば、わからぬ事や誤っている事、また、時代の発展と共に価値観も変わってゆく事をひとり一人が関心を持って、いつも既存の事項を注意深く見直しながら、本当を開発しなければならないと思います。
 まず第1に宇宙、地球、大気、水、大地といった自然のために、第2に動物、植物といった生物のために、その一員としての人類を考える。それを行えるのもわれわれ人間だけなのです。
 いつも真実に向かって善悪を再検討し、柔軟に対応しなければと思います。
 また、世界が狭くなった反面多くの事を早く知る事ができます。人それぞれのいろいろな思いを理解する事により、偏りを少なくし容認する幅が広がり、平和と安らぎの輪が広がるのではと考えます。

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